2010年1月13日水曜日

人間の雄が消滅する日-y染色体の劣化

性染色体にはx染色体とy染色体が存在するわけだが、父親が持つx-y、母親が持つx-x、これが作用して子供ができる。実際のところx-xとx-yの中から優勢なものを選んで子の遺伝子が決定されるというほど単純ではないにしても、基本的にこの遺伝子は親の持っている遺伝子をベースに修復が加えられてできあがっている。

さて、子が女子の場合は親の三種類のxから優勢なxによってx-xとして女子が生まれる。しかもxは代替可能で、対の一方の遺伝子が機能不全だったとしてももう一方が機能する。しかし、子が男子となった場合は、x-yのy染色体はそもそも父親のそれをコピーしたもの、ということになる。コピーは台を経て打撃を受けたりコピーミスをおかす。したがってy染色体は結果としてどんどん短く粗悪なものになっていくのは避けられない。事実、x染色体は約1,000以上の遺伝子を持つのに対しy染色体は78しかない。つまり、いずれ人間の性染色体からy染色体は消滅する運命にあるのは間違いない。

人間を含む哺乳動物は子供を胎盤で育てる。実はy染色体は、母がその胎盤をつくる際に重要な役割を担っており、つまりy染色体の劣化はやがて胎盤の劣化、あるいは胎盤を作れない、結果人類は存続できなくなるというプロセスを想像させる。

もはや“男”には頼ってられない、“女”は自らの遺伝子に革命を起こし、“男”を必要としない新しい人類に進化しようとしている-

そんなことを感じたことはないだろうか?

一部の爬虫類は魚類の中に、雄がいなくなると雌が雄化して子孫を残せるように"性転換"をしてしまうものがいる。y染色体が消滅すれば、今のままでは人類は絶滅する。しかし、そうはさせじと、女は自らの遺伝子情報の分析を無意識のうちに行い、y染色体は経年劣化が激しく使い物にならないからそろそろ新しい性染色体、たとえばz染色体のようなものを作ろうとしている、のかもしれない。

z染色体はいわば進化の過程にあり、性染色体として確立されたものではないから、医学の進歩した現代においては、あるいは“病気”“障害”と捉えられている可能性はある。そう、性同一性障害。といってもこれは女の場合に限る。
y染色体はそもそも劣化している。したがって、男そのものの劣化の表れも性同一性障害という形で表れることも考えられる。女性的な外見、肉体的にも弱く、実に劣化的。一方で、女子の性同一性障害、思うに多くの彼らは運動能力に優れ、頭脳明晰、全部がというわけではないが傾向としてむしろ障害というよりは進化の過程にあるのではと思う場面が多い。
彼らは肉体的性と精神的性という社会の一般常識の中で苦悩し、選択をする。どの性で生きていくのかを。結果として、乳房を、または子宮をとり、性転換手術を行うことで、現実社会の中で存続しうる性の枠組みの中に納まろうとする。すなわち、ここで、常識的枠組みの中の“障害”という分別によって、人間のひょっとしたら進化の種かもしれないものを奪っているかもしれないのだ。
性同一性障害のコらとの面識も多く、彼らの中で「そのままコを生んで進化を示してみようよ!」なんて言ったりすることはあるが、実際のところそう単純ではない問題と環境の中で、そういう決断は簡単ではないだろう。だが、釈然としない。ひょっとしてだが、本当に進化の兆しだったらと。

話は戻るが、そう、つまり男は劣化している。たとえば現代人の精子は減っているという研究結果が世界中で報告されている。成人男性の精子数はおよそ50年前とくらべて半減しているといわれており、WHO(世界保健機関)の発表では、精子の運動率も20年前とくらべて80%から50%にまで落ちたという報告がありる。
y染色体の劣化どころか、そもそも男性の精子が無くなっちゃいそうな勢い。20年前のデータで通常1mlあたりの精子の数は7,000万~1億コ、それが今やWHOが定める正常下限は約4000万/ml、だがこれが約2,000万コ/mlから1,300万コ/mlあたりで、いわゆる男性不妊の領域に入ることになる。

精子は薄くなる、動きも鈍い、あげくy染色体は劣化。男がこんなじゃ、女もそろそろ男に見切りをつけて自ら新たな性を作りだしたくもなるのも、わからないでもない。こんな男どもに任せてたら、それこそ人類は滅亡と。

こういった側面からみても、人の草食化傾向の一端が見て取れる、という話でした。
牡蠣を食べようとか、にんにくをとか、まぁそれはともかく、でも実際のところSEXでもなんでも射精してないと前立腺も劣化するわけで、要するに生物学的にも人間の草食化にいいことはない。ならば、人類滅亡を避ける意味でも肉食化しましょう、という話でした。

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